こんにちは
立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。
前回は比較的多い「デンタルショック」についてお話ししました。
今日は第二回!
過換気症候群についてお話しします。
これは俗にいう「過呼吸」ですね!
過呼吸になる人は圧倒的に若い女の人が多いです。
原因はやはり、治療に対する恐怖と不安
息が苦しくなってくると、その不安は増大していき
パニックに陥ることも…
そもそも過換気症候群って何でなるのでしょうか?
呼吸とは二酸化炭素を吐き出し、酸素を取り入れることですよね!
過呼吸は呼吸することが多すぎるため、体内の二酸化炭素が減ります。
ん?
酸素沢山で何で苦しいの?
それは、酸素を運ぶ役割をするのが
赤血球です。
実は赤血球、二酸化炭素とくっついている
赤血球しか、酸素を取り込むことが出来ないんです。
例えて言えば
ゴミを持っている人は
ゴミを捨てて、荷物に持ち変えることが出来ます。
でも、荷物を持っている人は、その荷物を
捨てるわけにはいかないので、これ以上荷物を持てないんですね!
身体の中に、酸素とくっついている赤血球が多くなると
せっかく入ってきた酸素は運んでもらえないので
息が苦しくなり、呼吸できなくなる
というシステムです。
分かりにくいかな?
対処法は昔はペーパーバック法といわれる方法でした。
小さい袋を口に当て、
自分が吐き出した二酸化炭素をもう一度吸うことにより
体内の二酸化炭素濃度をあげ、呼吸を正常に戻します。
しかし、現在ではこの方法はあまり推奨されていません。
酸素濃度が低くなりすぎる可能性があるからです。
当院では酸素濃度を測定する機器があり、緊急時にはすぐにモニター装着しますので、酸素濃度が低くなりすぎることはありませんが、街中などで、過換気症候群を発症した場合に、袋を口に当てるのは、現在はあまり推奨されていません。
では、今はどんな方法が推奨されているか?
まず一つは、息を止める…です。
自分で苦しいなーと思うときに、あえて息を止めるって相当冷静じゃないと出来ない気がします…でも、今はそれが一番推奨されています。
そして、もう一つ。
話をさせる。
言葉を話しながら、会話しながら過呼吸って出来ないんです。
確かに、やってみようと思えばわかります。
話すって、吸って吐いてをゆっくりすることなんです。
なので、パニックになっているようなら、話しかけて、相手に状況を話させる。
そのうち落ち着いて来たら、軽く息を止めさせる。
これが、今推奨されている対処方法です。
昔は袋を与えておけばそれでいい。みたいな感じだったんですけど、今は、もし袋を使うなら、モニターを装着して監視下で行ってくださいね!
当院は、心電図を含めた生体モニターがあり、緊急時にはすぐにモニター監視下になります。
ご安心して歯科治療を受けることが出来ます。