口の中に出来る癌について

こんにちは

立川駅南口より徒歩五分にある歯医者さん 立川デンタルクリニックすずき 院長の鈴木です。

今日は最近、何かと話題になっている口の中に出来る癌についてお話しします。口の中に出来る癌の種類としては、基本的には扁平上皮癌とよばれるもので、出来る部位により、舌癌、口唇癌、口底癌、歯肉癌、口蓋癌、頬粘膜癌などに分けられます。

なかでも、最も頻度が高いのが舌癌です。口の中に出来る癌の約40%は舌癌であると言われています。原因は様々だと思いますが、喫煙、飲酒、合っていない入れ歯の使用、虫歯の放置、歯の鋭縁による慢性的な刺激などが言われています。

特徴としては、白くなっている、ぶつぶつしている、口内炎のようになっている、触ると簡単に出血する、出来物の周りが固い、出来物と健康な粘膜との境目がわかりにくい、痛そうに見えるのに、そんなに痛くない。などが上げられます。これらすべてあてはならなくても、一つだけということもります。口内炎に非常に良く似ているので、1か月以上治らない口内炎は一度口腔外科に見てもらうことをお勧めします。

また、それとは別に、口の中に出来る癌として、悪性黒色腫があります。これはメラノーマとも呼ばれ、黒子の癌です。口の中はほくろができにくく、誤って頬を咬んでしまった時などに血マメができることの方が多いと思いますが、頬や上あごにほくろがあり、それが大きくなるようだとメラノーマの恐れがあります。

ご自身では見にくい場所に出来ていることもあります。定期検診をかねて、口の中をチェックしてもらうのもいいでしょう!

すぐに 癌になるわけではないけれど、癌化する可能性があるもの、を前がん病変といいます。口の中に白い出来物が出来た。というときに多いのが白板症という病気です。この白板症が前がん病変です。白板症と診断された場合、定期検診は欠かせません。今は問題なくてもいつ癌化するかわからないからです。

特に舌にできた白板症は眼科する可能性が高いので注意しましょう。何か心配な事がある時は遠慮なく、歯科、口腔外科など標榜している歯医者さんを受診するようにしましょう。当院は大きな病院とも連携を取り、様々な症状に対応できるようにしてあります。ご心配な時はいつでもお問い合わせください。

歯周病ってどんな病気?

こんにちは

立川駅南口から徒歩5分にある歯医者さん立川デンタルクリニックすずき

院長の鈴木です。

皆さん、歯周病って言葉は聞いたことがありますか?

歯周病とは?

聞いたことがある!という方が多いと思います。それでは、歯周病ってどんな病気ですか?と聞かれたら、何て答えますか?

歯茎から血が出る、歯が動く、口臭が出る。どれも正しい答えです。しかし、これらの症状は歯周病の様々な症状の一つにすぎません。

歯周病という病気は、簡単に言うと、歯を支える歯茎の骨が溶けて無くなってしまうという病気です。

歯茎の骨がなくなると、支えを失った歯はグラグラと動くようになります。そして、最終的には歯を抜かなくてはいけなくなってしまうという非常に怖い病気です。

歯周病の正しい知識、悪化すると治らない病気!?

そんな歯周病ですが、勘違いしがちな事がいくつかあるので、そこについてお話しします。

歯周病になってしまい、溶けてしまった歯茎の骨は治療によって元に戻ることはありません。歯周病の治療というのは、これ以上悪化しないように、進行を止めるというのが歯周病の治療であって、歯茎の骨を再生するというわけではありません。つまり、歯周病は一度悪化してしまったら、治らない病気なのです!

CMなどで、歯周病になると歯がグラグラになってしまう。というのは、何となく知っている方が多いかと思います。しかし、自分はまだ、歯が動いたり、グラグラになっていないから大丈夫!と思っている方も多いかと思います。ただ、先ほど説明したように、歯周病という病気は治療によって治る病気ではないので、いざグラグラしてしまいそこから慌てて治療を開始しても遅いのです。

まだ自分の歯が動いていない。グラグラしていない。そのような状況のうちに歯周病のケアをしておくと、治療の効果が現れやすいです。歯周病の治療は自覚症状がないうちからスタートすることをお勧めします。次回は、歯周病の原因は何か?というお話しをしたいと思います。