虫歯じゃないのに歯が痛い(中心結節のお話し)

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき

院長の鈴木です。

今日は診療中に久しぶりの取材が入りました。

皆さんに少しでも有益な情報を提供したいと出来るだけブログなど情報発信をしておりますが、それらの事について詳しく聞きたいという連絡を頂くこともあります。

日程が合わずにお断りすることもあるのですが、今回はこちらの都合に合わせていただいたので、久しぶりのテレビ取材でした。

そして、今回は地上波!(笑)

詳細が公表できる段階になりましたらまたお話ししますね!

このようなブログでも少しでも皆さんのお役に立てると光栄です。

更新頑張ります(笑)

さて今日は中心結節というものの話をしたいと思います。これは、皆さんに是非知っておいてもらいたいことです。

先日、ある患者さんが、歯がすごく痛いということで来院しました。お口の中を拝見すると、虫歯も無い、治療の後もない。

歯磨きもきれい!

歯医者に無縁の口の中のように思われました。

しかし、下の糸切り歯の1本奥が、ものすごく痛いとのこと。

レントゲンを撮ってみると、神経が死んで、根っこの先に膿の塊が出来ていました。

虫歯になっていないのに何で?

神経が死んじゃったの?

この原因になったのが、中心結節です。

かみ合わせの面に、角のように飛び出た歯の突起

実はこの中には、神経も入っています。

咬むことによって、少しづつすり減っていけば、神経も露出しないように逃げていくので、あまり問題はないのですが、何かの拍子に、ポキッと折れてしまうと中に入っている神経が露出してしまいます。

そのまま、少ししみるなー  位で時間が経過すると神経が死んでしまいます。

その穴から、細菌が根の中に侵入すると根っこが腐ってしまい、根の先に膿の塊が出来てしまうということになります。

こうなってしまうと、根っこの中の掃除をして歯の状態によっては、全部かぶせる金属の銀歯を入れなくてはならない場合もあります。

この、中心結節、かみ合わせですり減っていない10代~20代前半の人には結構な頻度で見られるものです。

持って生まれた人は要注意!!

では、それを防ぐ方法は?

中心結節破折予防には2つ方法があります。

一つ目は、角が折れないように周りを固めて補強する方法です。

これはかみ合わせなどもあり、出来ない人もいますが、中心結節の周りを白い材料で補強し、咬む力や衝撃でそもそも折れないようにする ということです。

二つ目は、中心結節を少しづつ削っていく方法です。

角のように尖った結節の角を複数回に分けて少しづつ削ると、中にある神経は刺激から避けるように小さくなっていきます。

そして、角が折れないところまで小さくしてしまうのです。

この方法では、かみ合わせなどで材料を盛る事の出来ない人でも対応出来るのですが、少しづつ削らなければならないため時間がかかることが欠点です。

どちらの方法を取るにしても、予防することにより最悪な事態を防ぐことが出来るため中心結節をお持ちの方は予防処置をした方がいいと思います。

お子さんのお口の中に歯に角が生えてる!

自分の歯に邪魔な突起がある!という方は折れてしまう前に早めに相談してくださいね!

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