こんにちは😊
立川デンタルクリニックすずき
歯科衛生士の川﨑です。
昼間はまだまだ残暑が厳しい暑さですが、朝晩は少し涼しさも出てきて秋らしさを感じる季節になってきましたね。
秋は食欲の秋です🍂
美味しい物がたくさん出てくる季節、私も楽しみな季節です😊
今回は皆さんももしかしたら耳にしたことが、あるかもしれませんが、
「フレイル」についてとくにその中でも「オーラルフレイル」についてお話ししていきたいと思います‼️
まずフレイルとは
フレイルは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳です。健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指しますが、適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があります。
フレイルの原因と構成要素
フレイルは、筋力低下などの身体的要素、認知症やうつなど精神的・心理的要素、独居や経済的困窮などの社会的要素で構成されます。ですから、フレイルの進行を予防するためには、これらの3つの側面から総合的にみて対応する必要があります。
今回はその中でも「オーラルフレイル」についてお話したいと思います。
・食事中むせたり食べこぼしがある
・硬いものが食べにくくなった
・滑舌が悪くなった気がする…。
・口がかわく
・食べこぼしをする
こういった症状は当てはまりませんか?
加齢などに伴う、些細なお口まわりのトラブルのように思われるかもしれませんが、こうした状態が続くようであれば、それはお口を介した身体の衰えへと繋がります。
オーラルフレイルって?
オーラルフレイルとは、オーラル(口腔)とフレイル(虚弱)を合わせた言葉で、口腔機能の衰えが全身の老化につながるという考えです。
なぜお口の機能が衰えると全身が弱っていくのでしょうか。
まずはじめに、歯が悪くなると噛み応えのあるものが食べられなくなり柔らかい炭水化物を多く摂るようになります。
そうすると、栄養の偏りが生じてきます。
タンパク質を多く含む肉を食べないと筋力が減り体力も弱っていきます。もちろん食べる力も低下していきます。
筋力や体力が低下していくと日常的な動作にも支障をきたし、歩いたり階段を登ったりすることが困難になっていきます。
このようにして口腔内の機能が弱ると、全身も弱っていくのです。
食べることは健康の第一といっても過言ではありません。
そのため自分の歯でなんでもしっかり噛めるように口腔環境を整えてあげることが非常に大事です。
小さなことでもオーラルフレイルを放置しておくと要介護につながる可能性が高いです。
早い段階で気づくことで正常な状態に戻すことができます。
ある調査では、オーラルフレイルの人はそうでない人と比べて、
要介護になるリスクが約2.4倍、
4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると報告されています。
口腔機能を鍛えて健康寿命を延ばす
歯と口腔機能が健康であれば、次のような「いいこと」があるともいわれています。
口腔機能を鍛えてオーラルフレイルを予防することが、長い人生を楽しく、健やかに生きるための秘訣といえそうですね。
- 歯の本数が多いほど寿命が長い
- さまざまな食品をそしゃくすることができる、なんでも美味しく食べることができる
- 口腔機能が維持できると、姿勢や歩行が安定する
- 噛む回数が多いと唾液がたくさん出て、お口の中が清潔に保てる
- 脳が活性化されて、認知症予防に役立つ
お口の中のことで何か気になる事があれば、是非、当院にご相談くださいませ。今後とも、立川デンタルクリニックすずきをよろしくお願いいたします😊