新型コロナウイルスに感染しないためには?

こんにちは
立川デンタルクリニックすずき 院長の鈴木です。
久しぶりにこの形式でブログを書きます。
世の中がコロナウイルスによる様々な情報が流れている中で、どの情報が正しくて、何がデマなのか?デマと分かっていても不安になってしまう人の気持ちもよく分かります。

新型コロナウイルスは新型なので、はっきりと感染機序や発病機序など分かっていないこともあります。

その中で、ほかのコロナウイルスや、インフルエンザなども含めたレトロウイルスの場合、どのようなことが有効なのか?想像することは可能です。
マスクやアルコールなど、手に入らない物を求めて人混みの中に入り、精神状態も焦りやイライラでストレス過多の状態になるより、今できることをしっかりとやった方が効果的だと思いますので、そのあたりについて、知っている知識を含めてお話しようと思います。

まず、現段階で分かっていることは、新型コロナウイルスは流行性インフルエンザの10倍くらいの致死率であるということ。正確な患者数は把握できていないので、実際はもっと少ないと思います。
そう考えると、重症化するとインフルエンザより少しやっかい。というくらいですかね。
インフルエンザ、毎年流行していますが、その中で入院した人って知ってますか?僕の周りではいません。
当院のスタッフを含めて10名程度に、今までインフルエンザで入院もしくは亡くなった人を知っているか?と聞いたところ、全員知らないという答えでした。

つまり確率的には新型コロナウイルスで亡くなる人はそのくらいの割合で、そこまで心配しなくても良いと言うことです。

持病を持っていない人は8割以上の方が重症化せずに、通常の風邪の症状で終わります。
そこまで不安がらなくても良い病気だということです。しかし、高齢者や幼児、持病をお持ちの方など、免疫力が弱っている人は注意が必要です。
では、どのような注意が出来るのでしょうか?
一番簡単で、費用もかからず、効果が間違いないのは「うがい、手洗い」です。
新型コロナウイルスは、現在の所空気感染はしないと言われています。飛沫感染です。これは、ウイルス自体には移動能力がなく、唾液や汗などの体液に触れなければ感染しないという意味です。
食べ物、飲み物、目をこするなどの前に必ず手洗いをする。
外出後、必ずうがいをする。ということを徹底していれば、かなりリスクを抑えられると思います。

ちなみに、品薄で行列ができているマスクですが、僕らがするようなマスクを外科用のマスクといいます。この外科用マスクは、自分を感染から守る物ではありません。自分が相手に感染させないようにする物です。
なので、マスクをしていれば感染しない。という事ではなく、自分が知らぬ間にコロナウイルスに感染してしまっていても、マスクをすることで、周りの人に感染させるのをある程度防ぐことが出来る。という物であることを認識しておいてください。

実は、もう一つ感染リスクを10分の1にする方法があります!
それは
口の中の掃除をすること!
正確には、新型コロナウイルスで間違いなく、効果が出るか?といわれると、まだ研究も論文も無いので、想像の範囲です。

しかし、同じように飛沫感染で空気感染しないインフルエンザでの研究論文はあります。
歯周病の人は、歯周病で無い人に比べてインフルエンザの罹患リスクは10倍であった。という論文です。

これは、歯肉が腫れていると、口の中に入ってきたウイルスが免疫により侵入を阻害しようとする防御能力が弱ってしまい、ウイルスの侵入を許してしまう。という物です。

イメージとしては、怪我していない皮膚に感染した人の唾液が飛んできて付着しても、洗い流せば問題なさそうですが、擦り傷などがあり、出血している場所に感染している人の唾液が付着した場合、その傷口からウイルスが入っていきそうなイメージ無いですか?

歯周病というのは、歯肉が腫れ、ちょっと触っただけで出血する。つまり、歯茎に擦り傷があるのと同じです。
その状況の口の中に、感染源となる体液をふれた手で食べ物をつかみ、口の中に入れると感染しそうなイメージ湧きませんか?

あくまでもイメージしやすいような、例え話ですが、感染の機序などを考えるとほぼ間違いなく、口の中の清掃状態と新型コロナウイルスの罹患リスクには統計があるような気がします。

うがい、手洗いを徹底すること
歯科医院で歯周病の治療を受けること
すこしでも熱がある場合は、無理せずに休むこと
このようなことで、自分も周りの人も感染リスクを減らすことが出来ると考えられます。
ちょっと丁寧に歯を磨いたら、歯茎から血が出る人!
感染リスクを下げるために、歯科医院で歯周病治療をしてもらいましょう!!


口の中に出来る癌について

こんにちは

立川駅南口より徒歩五分にある歯医者さん 立川デンタルクリニックすずき 院長の鈴木です。

今日は最近、何かと話題になっている口の中に出来る癌についてお話しします。口の中に出来る癌の種類としては、基本的には扁平上皮癌とよばれるもので、出来る部位により、舌癌、口唇癌、口底癌、歯肉癌、口蓋癌、頬粘膜癌などに分けられます。

なかでも、最も頻度が高いのが舌癌です。口の中に出来る癌の約40%は舌癌であると言われています。原因は様々だと思いますが、喫煙、飲酒、合っていない入れ歯の使用、虫歯の放置、歯の鋭縁による慢性的な刺激などが言われています。

特徴としては、白くなっている、ぶつぶつしている、口内炎のようになっている、触ると簡単に出血する、出来物の周りが固い、出来物と健康な粘膜との境目がわかりにくい、痛そうに見えるのに、そんなに痛くない。などが上げられます。これらすべてあてはならなくても、一つだけということもります。口内炎に非常に良く似ているので、1か月以上治らない口内炎は一度口腔外科に見てもらうことをお勧めします。

また、それとは別に、口の中に出来る癌として、悪性黒色腫があります。これはメラノーマとも呼ばれ、黒子の癌です。口の中はほくろができにくく、誤って頬を咬んでしまった時などに血マメができることの方が多いと思いますが、頬や上あごにほくろがあり、それが大きくなるようだとメラノーマの恐れがあります。

ご自身では見にくい場所に出来ていることもあります。定期検診をかねて、口の中をチェックしてもらうのもいいでしょう!

すぐに 癌になるわけではないけれど、癌化する可能性があるもの、を前がん病変といいます。口の中に白い出来物が出来た。というときに多いのが白板症という病気です。この白板症が前がん病変です。白板症と診断された場合、定期検診は欠かせません。今は問題なくてもいつ癌化するかわからないからです。

特に舌にできた白板症は眼科する可能性が高いので注意しましょう。何か心配な事がある時は遠慮なく、歯科、口腔外科など標榜している歯医者さんを受診するようにしましょう。当院は大きな病院とも連携を取り、様々な症状に対応できるようにしてあります。ご心配な時はいつでもお問い合わせください。