歯石取りを希望して初めて来院される患者様へ

立川デンタルクリニックすずき

院長の鈴木です。当院へ歯石取りを希望していらっしゃる方へ、当院での歯周病治療の流れと、当院の考え方についてご説明させてください。

当院は、予防管理型歯科医院として「口は身体の入り口、身体の健康は口の健康から」を理念にお口の中の健康を維持するためのパートナーとして皆様の健康に寄与したいという想いから、歯科衛生士が歯周病治療を担当しております。

当院で勤務している歯科衛生士は、お口の中のお掃除屋さんではなく、歯周病治療の専門家として、最低でも月に一度、勉強会へ参加し、スキルアップと共に日々最新の治療法と考え方を学んでおります。

そして、歯周病治療で重要なことは、今現在の口の中の状態だけを診るのではなく、様々な要因、患者さん一人一人のライフスタイル分析により、最も効果的な治療法を考え、メンテナンスプランを提案することを心がけております。

そのような治療計画を作り上げるためには、様々な検査や、歯茎の状態の変化などを確認しなくてはいけません。

その為に、初診時では、お口の中の写真を撮らせていただき、記録しておき、エアフローと呼ばれる粉と水を吹き付ける事で汚れを落とす機械を用いて、歯垢汚れ、歯ブラシでは落とせなくなってしまったステイン汚れ、比較的最近付着した歯石汚れを取るところまでさせていただきます。

その際、歯肉からの出血や、歯周ポケットの状態、エアフローで落とすことの出来なかった古くからこびりついてしまった歯石汚れがどの程度残っているかというのは、今後、健康な歯茎を維持していくために、どのくらいの期間でメンテナンスを行えば良いかの目安となります。

そして、2回目の来院時に、歯肉の状態がどのように変化しているかの観察と、超音波の機械を使用し歯石取りを行います。

3回目の来院時で、歯周ポケットの中に目では見えない、隠れ歯石が付着していないかを調べるための検査をさせていただき、今後の治療方針や、メンテナンスの期間を相談しながら決めていきます。

歯周病は一度かかってしまうと、一生付き合っていかなくてはならない病気です。

その歯周病と上手に付き合っていくためには、様々なデータと一人一人にあった、メンテナンス方法の提案が必要となります。

当院では、気になったときに、気になったところだけ掃除する、お口の中の掃除屋さんでは無く、歯周病治療の専門家として、良くなった口の中の状態を、どのようにして長期間維持していくかという事に焦点を当て、健康を維持するパートナーとして最大限の努力をいたします。

患者さん一人一人に、現在の状態を理解して頂き、必要な治療を、納得して受けて頂くためには、検査と分かりやすい資料の作成、そして説明のための時間が必要となります。

はじめてお越しいただいたその日に、全ての歯石を取るというのは難しいということをご理解いただければと思います。

今の症状だけを診た応急的な処置ではなく、良いお口の中の環境を維持するための治療を、歯周病治療の専門家である歯科衛生士が患者担当制で責任を持って処置いたします。

長期的な視点から、お口の中を健康な状態に保つためには、様々な検査や歯茎の変化など経時的なデータが必要となりますので、ご理解をお願いいたします。

新型コロナウイルスに感染しないためには?

こんにちは
立川デンタルクリニックすずき 院長の鈴木です。
久しぶりにこの形式でブログを書きます。
世の中がコロナウイルスによる様々な情報が流れている中で、どの情報が正しくて、何がデマなのか?デマと分かっていても不安になってしまう人の気持ちもよく分かります。

新型コロナウイルスは新型なので、はっきりと感染機序や発病機序など分かっていないこともあります。

その中で、ほかのコロナウイルスや、インフルエンザなども含めたレトロウイルスの場合、どのようなことが有効なのか?想像することは可能です。
マスクやアルコールなど、手に入らない物を求めて人混みの中に入り、精神状態も焦りやイライラでストレス過多の状態になるより、今できることをしっかりとやった方が効果的だと思いますので、そのあたりについて、知っている知識を含めてお話しようと思います。

まず、現段階で分かっていることは、新型コロナウイルスは流行性インフルエンザの10倍くらいの致死率であるということ。正確な患者数は把握できていないので、実際はもっと少ないと思います。
そう考えると、重症化するとインフルエンザより少しやっかい。というくらいですかね。
インフルエンザ、毎年流行していますが、その中で入院した人って知ってますか?僕の周りではいません。
当院のスタッフを含めて10名程度に、今までインフルエンザで入院もしくは亡くなった人を知っているか?と聞いたところ、全員知らないという答えでした。

つまり確率的には新型コロナウイルスで亡くなる人はそのくらいの割合で、そこまで心配しなくても良いと言うことです。

持病を持っていない人は8割以上の方が重症化せずに、通常の風邪の症状で終わります。
そこまで不安がらなくても良い病気だということです。しかし、高齢者や幼児、持病をお持ちの方など、免疫力が弱っている人は注意が必要です。
では、どのような注意が出来るのでしょうか?
一番簡単で、費用もかからず、効果が間違いないのは「うがい、手洗い」です。
新型コロナウイルスは、現在の所空気感染はしないと言われています。飛沫感染です。これは、ウイルス自体には移動能力がなく、唾液や汗などの体液に触れなければ感染しないという意味です。
食べ物、飲み物、目をこするなどの前に必ず手洗いをする。
外出後、必ずうがいをする。ということを徹底していれば、かなりリスクを抑えられると思います。

ちなみに、品薄で行列ができているマスクですが、僕らがするようなマスクを外科用のマスクといいます。この外科用マスクは、自分を感染から守る物ではありません。自分が相手に感染させないようにする物です。
なので、マスクをしていれば感染しない。という事ではなく、自分が知らぬ間にコロナウイルスに感染してしまっていても、マスクをすることで、周りの人に感染させるのをある程度防ぐことが出来る。という物であることを認識しておいてください。

実は、もう一つ感染リスクを10分の1にする方法があります!
それは
口の中の掃除をすること!
正確には、新型コロナウイルスで間違いなく、効果が出るか?といわれると、まだ研究も論文も無いので、想像の範囲です。

しかし、同じように飛沫感染で空気感染しないインフルエンザでの研究論文はあります。
歯周病の人は、歯周病で無い人に比べてインフルエンザの罹患リスクは10倍であった。という論文です。

これは、歯肉が腫れていると、口の中に入ってきたウイルスが免疫により侵入を阻害しようとする防御能力が弱ってしまい、ウイルスの侵入を許してしまう。という物です。

イメージとしては、怪我していない皮膚に感染した人の唾液が飛んできて付着しても、洗い流せば問題なさそうですが、擦り傷などがあり、出血している場所に感染している人の唾液が付着した場合、その傷口からウイルスが入っていきそうなイメージ無いですか?

歯周病というのは、歯肉が腫れ、ちょっと触っただけで出血する。つまり、歯茎に擦り傷があるのと同じです。
その状況の口の中に、感染源となる体液をふれた手で食べ物をつかみ、口の中に入れると感染しそうなイメージ湧きませんか?

あくまでもイメージしやすいような、例え話ですが、感染の機序などを考えるとほぼ間違いなく、口の中の清掃状態と新型コロナウイルスの罹患リスクには統計があるような気がします。

うがい、手洗いを徹底すること
歯科医院で歯周病の治療を受けること
すこしでも熱がある場合は、無理せずに休むこと
このようなことで、自分も周りの人も感染リスクを減らすことが出来ると考えられます。
ちょっと丁寧に歯を磨いたら、歯茎から血が出る人!
感染リスクを下げるために、歯科医院で歯周病治療をしてもらいましょう!!


歯周病ってどんな病気?

こんにちは

立川駅南口から徒歩5分にある歯医者さん立川デンタルクリニックすずき

院長の鈴木です。

皆さん、歯周病って言葉は聞いたことがありますか?

歯周病とは?

聞いたことがある!という方が多いと思います。それでは、歯周病ってどんな病気ですか?と聞かれたら、何て答えますか?

歯茎から血が出る、歯が動く、口臭が出る。どれも正しい答えです。しかし、これらの症状は歯周病の様々な症状の一つにすぎません。

歯周病という病気は、簡単に言うと、歯を支える歯茎の骨が溶けて無くなってしまうという病気です。

歯茎の骨がなくなると、支えを失った歯はグラグラと動くようになります。そして、最終的には歯を抜かなくてはいけなくなってしまうという非常に怖い病気です。

歯周病の正しい知識、悪化すると治らない病気!?

そんな歯周病ですが、勘違いしがちな事がいくつかあるので、そこについてお話しします。

歯周病になってしまい、溶けてしまった歯茎の骨は治療によって元に戻ることはありません。歯周病の治療というのは、これ以上悪化しないように、進行を止めるというのが歯周病の治療であって、歯茎の骨を再生するというわけではありません。つまり、歯周病は一度悪化してしまったら、治らない病気なのです!

CMなどで、歯周病になると歯がグラグラになってしまう。というのは、何となく知っている方が多いかと思います。しかし、自分はまだ、歯が動いたり、グラグラになっていないから大丈夫!と思っている方も多いかと思います。ただ、先ほど説明したように、歯周病という病気は治療によって治る病気ではないので、いざグラグラしてしまいそこから慌てて治療を開始しても遅いのです。

まだ自分の歯が動いていない。グラグラしていない。そのような状況のうちに歯周病のケアをしておくと、治療の効果が現れやすいです。歯周病の治療は自覚症状がないうちからスタートすることをお勧めします。次回は、歯周病の原因は何か?というお話しをしたいと思います。