小学生のマウスピース矯正について

こんにちは
立川デンタルクリニックすずき 院長の鈴木です。
今日は、最近問い合わせの多い、お子様の矯正治療についてお話しします。
以前は、矯正治療と言えば、歯の表面に装置を付け、針金の力で歯を動かす、ワイヤー矯正が主流でした。そして、現在もその方法は非常に多くの歯科医院で行われている治療であり、当院でも取り入れております。
しかし、それ以外にも様々な選択肢が増えてきました。
そのような選択肢のうち、乳歯がある状態、永久歯に生えそろっていない状態から行う治療法について、今日はご説明いたします。

乳歯がある状態の治療を第一期治療といいます。
これは、永久歯が全て生えそろった状態からスタートする治療が第二期治療と呼ばれ、第一期治療はあくまでも、予測を基に治療計画を立てていくというものです。
成長途中のお子さんは、どのくらい身長が伸びるのか、誰にも分からないのと同様、顔や顎もどのくらい成長するのかは正確には分かりません。
しかし、レントゲンや骨格、年齢からある程度の予測は出来ます。
このまま成長しても、きれいには並ばないであろう歯並びを、軌道修正してあげて、ある程度きれいに並ぶような方向性にしてあげるのが第一期治療です。

つまり、お子さんが小さいうちに矯正治療を始めれば、思春期にワイヤーなど見た目を気にするような治療をしなくても大丈夫!というわけではありません。

小さいうちから治療をすれば、もし、予測通りの成長をすればある程度きれいに並ぶかもしれない、もし並ばなかったとしても、そこまで大きくズレたりすることがないと思うので、第二期治療(永久歯に生え替わったあとの治療)の期間を短くすることが出来たり、抜歯をしなくて済む確率が高くなったりします。つまり、第二期治療をしなくて良い状況になれば、非常に幸運なこと、第二期治療の期間を短く簡単にするための手助けをしてあげる物が、第一期治療と考えてもらえると良いと思います。

それでは、その第一期治療、どのような物があるのでしょうか?

お子さんの歯並び不正には3つのパターンがあります。

一つ目のパターン、歯の大きさに対して、顎の大きさが小さすぎるために、歯がきれいに並ぶスペースがないもの
一般的に歯並びが悪い、というものは、これをイメージすることが多いのではないのでしょうか?八重歯や歯がガタガタしているというのが、このパターンです。

二つ目のパターンは、歯の大きさと顎の大きさはバランスが取れているんだけれど、かみ合わせが悪いもの、つまり、顎の位置が悪い物です。
出っ歯、受け口、反対咬合、前歯で物が噛みきれないなどの状態を言います。

乳歯の反対咬合

そして、三つ目のパターンはその、どちらも含まれている混合型です。

前歯がかみ合わず、歯の並ぶスペースも足りない

まず、どのパターンに当てはまるのか?
それにより、治療の方法が変わってきます。
パターン2の顎の位置関係だけがズレてしまっている場合は比較的早く、治療が終わることがあります。

夜間、寝ているときにだけマウスピースをはめて、顎の成長をコントロールしてあげることで、比較的早く治すことができます。

6歳のお子さん反対咬合です
使用した器具はプレオルソと呼ばれるマウスピース
夜間のみの使用で、期間は約4ヶ月
費用は35,000円+税(保険外診療です)

上顎だけ、下顎だけみるときれいに並んでいるのに、かみ合わせが悪い。というパターンはこのように比較的短期間で治すことが出来ます。(症例により個人差があります)

パターン1と、パターン3については、次のブログで詳しく説明いたします。

立川デンタルクリニックすずきでは、3Dスキャナーを用いての矯正相談を行っております。
視覚的にわかりやすく説明いたします。
相談料はいただいておりません。

また、どの時期から矯正を始めれば良いか分からない。との相談も多くよせられております。
そのあたりも、目安など含めて、詳しくご説明いたします。
お気軽にお問い合わせください。

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