水が少ないときの口腔ケア方法

こんにちは

立川駅より徒歩五分の歯医者さん

立川デンタルクリニックすずき院長の鈴木です。

明け方の北海道での地震、被害は大丈夫だったでしょうか?

ライフラインが寸断されている場所もあると聞きます。

ご自宅にいる事は出来るが、水が出ない。

そんな方のために、水の使用量を出来るだけ少なくした、歯磨きの方法をご説明いたします。

まず、歯磨き粉ですが、使用しない方が良いと思います。

歯磨き粉の中に含まれている研磨剤は、ある程度の量の水で洗い流さないとなくなりません。磨き終わった後に、複数回うがいをしなくてはならないので、その分、水の使用量が多くなってしまいます。

また、歯磨き粉の研磨剤が口の中に残っていると、研磨剤に水分を取られ、口の中が乾燥します。喉が渇くだけでなく、口の中の細菌が増殖する原因につながりますので、十分なうがいが出来ないような場合は、歯磨き粉の使用を控えるようにしましょう。

次に、歯ブラシです。

使用後の歯ブラシは、ティッシュで水分を拭きとるようにしましょう。

歯ブラシを洗わなくてはいけない理由は、ブラシの毛と毛の間に雑菌が繁殖するからです。

湿度が高いと雑菌が繁殖しやすいですが、十分に乾燥させると雑菌の繁殖を抑える事が出来ます。

お水がない、少ない。そんな場合は試用後のブラシをよくティッシュで拭き、毛の水分を拭きとり、通気性の良い場所に保管するようにしましょう。

避難所などで、歯ブラシ自体がない!という場合は

利き手の人差し指などに、ティッシュを巻き付け、歯の表面を拭うようにふき取ります。

この際、内側もしっかりとふき取るようにしてください。

理想はガーゼなどがあればベストですが、ない場合はティッシュでかまいません。

うがいやマウスウォッシュなど水流だけでは、歯垢やプラークは落とすことが出来ません。マウスウォッシュがある場合は、ガーゼやティッシュで歯を拭きとり、表面に付いた汚れを取り除いてから使用してください。

マウスウォッシュのみの使用では、効果は半減します。

必ずブラシやガーゼ、ティッシュなどで歯の表面を綺麗にしてから使用してください。

なぜ、口の中を綺麗にしなくてはならないのか?

最も怖いものは、誤嚥性肺炎です。

口の中が不潔な状態がつづき、口の中に大量の雑菌がいる状態で、飲み物や食べ物が間違って気管に入ってしまうと…

その雑菌が肺で繁殖し、肺炎を起こす場合があります。

通常の免疫力では起こりにくいですが、過大なストレスや寝不足などで免疫力が低下することが考えられますので、口の中は出来るだけ清潔にするように心がけましょう。

まとめ

・水が十分にないときは、歯磨き粉は使わない

・水が十分にないときは、使用後の歯ブラシをティッシュでふき取り通気性の良い場所に保管

・歯ブラシ自体がない場合は、ガーゼやティッシュを指に巻き、口の中を拭きとる

・マウスウォッシュ、デンタルリンスなどだけでは、プラークは落ちない

・口の中に雑菌が繁殖すると肺炎を起こす危険性があるので、口腔ケアは大切

今日中に口の中の乾燥についても記事を上げます。

歯科医師が書いているブログなので、理論も根拠も確実です。避難所などにいる方は出来るだけ多くの方に教えてあげてください。

皆さんの被害が少しでも少なくありますように、そして、少しでも早く日常が戻りますようにお祈りいたします。

JR立川駅 南口から徒歩5分の歯科医院

立川デンタルクリニックすずき

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小児矯正、マウスピース矯正、ワイヤー矯正、入れ歯、インプラント、親知らずの抜歯など

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監修  歯科医師  鈴木博貴

日本スポーツ協会公認 スポーツデンティスト

日本アンチエイジング歯科学会 認定医

日本スポーツ歯科学会 認定医

日本歯科審美学会 会員

インビザライン GoldⅡステータスドクター

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