口の中の細菌の繁殖を抑える為には

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき院長の鈴木です。

一日、二回ブログ書くなんて、何年ぶりだろ(笑)

先ほどのブログで、口の中のお掃除しないと、細菌が繁殖して、間違って気管に入ると肺炎を起こす可能性がありますよ!ってお話ししました。

でも、非常時だし、そんな歯磨きばかりしていられない。

そもそも、道具がない。

そんな場合もあると思います。

そんな時に、少しでも口の中の細菌の繁殖を抑える方法を書きますね!

口の中には、細菌も存在しますが、その細菌の繁殖を抑える防御能力もあります。

それが、唾液です!

唾液の中には、免疫系の酵素があり、細菌の繁殖を抑えてくれるのです。

しかし、緊張やストレスで唾液の分泌が減少してしまうことがあります。

緊張すると口の中がカラカラになるってやつですね!

地震など非常事態は無意識に緊張していることが多いので、唾液の分泌量が減ってしまいます。

そんな時に、ちょっと意識するだけで、唾液の分泌量を平常時に戻すことのできる方法をお話ししますね!

一番簡単な方法は、食事の時によく噛んで食べること。

噛む筋肉は唾液を作る、唾液腺を刺激します。

噛む回数を増やすと、必然的に唾液の分泌が増えます。

しかも、咬む回数を多くすることで、満腹中枢も働き、少ない量の食事でもお腹いっぱいになったように感じることが出来ます。

さらにさらに!食べ物が細かくなってから胃に運ばれるので、胃にかかる負担も軽減できるのです!

一口食べ物を入れたら、30回咬むように意識してみて下さい!

それだけで、ずいぶん変わるはずです。

同じ理由で、ガムを咬むという事も唾液の分泌を増やすのには有効です。

でも、もしかしたら、ガムも食べ物もない…

そんな時もあるかもしれません。

その時は、唾液腺マッサージがお勧めです。

耳の下、顎の下、舌の下に大きな唾液腺があります。

そこをマッサージしてあげることで、唾液が良く出るようにしてあげて、唾液の持つ免疫力で細菌の繁殖を少しでも防ぐようにしてください。

唾液の分泌は寝ている間に減少します。

朝起きたときに、よく噛んで食べる。または唾液腺の分泌をすることで非常に効果が現れると思います。

日常が平常に戻るまで、色々と大変だと思いますが、このような知識が少しでも役に立てばいいなと思い、書かせていただきました。

一人でも多くの方に、正しい知識と、口の中のケア方法が広まることを願っております。

そして、少しでも早く、皆さんの日常が平常に戻るようお祈りいたします。

生まれ故郷の函館もかなり揺れたと聞きます。

皆さん、頑張ってくださいね!

水が少ないときの口腔ケア方法

こんにちは

立川駅より徒歩五分の歯医者さん

立川デンタルクリニックすずき院長の鈴木です。

明け方の北海道での地震、被害は大丈夫だったでしょうか?

ライフラインが寸断されている場所もあると聞きます。

ご自宅にいる事は出来るが、水が出ない。

そんな方のために、水の使用量を出来るだけ少なくした、歯磨きの方法をご説明いたします。

まず、歯磨き粉ですが、使用しない方が良いと思います。

歯磨き粉の中に含まれている研磨剤は、ある程度の量の水で洗い流さないとなくなりません。磨き終わった後に、複数回うがいをしなくてはならないので、その分、水の使用量が多くなってしまいます。

また、歯磨き粉の研磨剤が口の中に残っていると、研磨剤に水分を取られ、口の中が乾燥します。喉が渇くだけでなく、口の中の細菌が増殖する原因につながりますので、十分なうがいが出来ないような場合は、歯磨き粉の使用を控えるようにしましょう。

次に、歯ブラシです。

使用後の歯ブラシは、ティッシュで水分を拭きとるようにしましょう。

歯ブラシを洗わなくてはいけない理由は、ブラシの毛と毛の間に雑菌が繁殖するからです。

湿度が高いと雑菌が繁殖しやすいですが、十分に乾燥させると雑菌の繁殖を抑える事が出来ます。

お水がない、少ない。そんな場合は試用後のブラシをよくティッシュで拭き、毛の水分を拭きとり、通気性の良い場所に保管するようにしましょう。

避難所などで、歯ブラシ自体がない!という場合は

利き手の人差し指などに、ティッシュを巻き付け、歯の表面を拭うようにふき取ります。

この際、内側もしっかりとふき取るようにしてください。

理想はガーゼなどがあればベストですが、ない場合はティッシュでかまいません。

うがいやマウスウォッシュなど水流だけでは、歯垢やプラークは落とすことが出来ません。マウスウォッシュがある場合は、ガーゼやティッシュで歯を拭きとり、表面に付いた汚れを取り除いてから使用してください。

マウスウォッシュのみの使用では、効果は半減します。

必ずブラシやガーゼ、ティッシュなどで歯の表面を綺麗にしてから使用してください。

なぜ、口の中を綺麗にしなくてはならないのか?

最も怖いものは、誤嚥性肺炎です。

口の中が不潔な状態がつづき、口の中に大量の雑菌がいる状態で、飲み物や食べ物が間違って気管に入ってしまうと…

その雑菌が肺で繁殖し、肺炎を起こす場合があります。

通常の免疫力では起こりにくいですが、過大なストレスや寝不足などで免疫力が低下することが考えられますので、口の中は出来るだけ清潔にするように心がけましょう。

まとめ

・水が十分にないときは、歯磨き粉は使わない

・水が十分にないときは、使用後の歯ブラシをティッシュでふき取り通気性の良い場所に保管

・歯ブラシ自体がない場合は、ガーゼやティッシュを指に巻き、口の中を拭きとる

・マウスウォッシュ、デンタルリンスなどだけでは、プラークは落ちない

・口の中に雑菌が繁殖すると肺炎を起こす危険性があるので、口腔ケアは大切

今日中に口の中の乾燥についても記事を上げます。

歯科医師が書いているブログなので、理論も根拠も確実です。避難所などにいる方は出来るだけ多くの方に教えてあげてください。

皆さんの被害が少しでも少なくありますように、そして、少しでも早く日常が戻りますようにお祈りいたします。

立川に鹿?

こんにちは

立川駅南口から徒歩5分の歯医者さん。立川デンタルクリニックすずき院長の鈴木です。

先日、ネットの急上昇キーワードに、「立川 鹿」とありました!

「立川 歯科」の間違いじゃなくて?

「立川 歯科」なら、ついに立川の歯医者さんが周辺住民に支持されるようになったのか!

もしくは、なんか悪いことした?

そんな風に思ってしまったのですが、調べてみたらなんと、立川に本当にオスの野生の鹿が現れたとのこと!

あれ?そんなに立川って田舎だったっけ?

そうおもってしまったのは、僕だけではないはず…(笑)

僕の実家の北海道ではよく、鹿が出ます。

場所によっては、人の数より鹿の数が多い街もあるくらい。

でも、東京は歯科は多いですけど(笑)鹿って…

場所を見てびっくり!

僕もよく使う生活道路!しかも、住宅密集地!

車一台ようやく通れる道幅のところに、鹿がいる(笑)

最初に発見した人、びっくりしたでしょうね!まさか鹿がいるなんて思いませんもんね!

でも、鹿はどんどん増加しているそうです。

天敵である狼の数が減少し、保護動物に指定されているので、駆除されない

そういった理由で鹿が増えていると聞きました。

東京も歯科が増えていますが、鹿も増えていたんですね!

それで餌を求めて、立川まで…

無事に吹き矢で麻酔を打たれ、山中へ帰っていったと聞き安心しました。

ちなみに、歯科はそろそろ増加傾向から脱出するそうです。

現在、歯科大学の定員は非常に少なく、国家試験に合格することも非常に難しくなっています。

一方で、歯科医師を年齢別で見ると、やはり団塊の世代と呼ばれる年齢の先生が最も多いです。

団塊の世代の先生が引退すると、歯科医師不足に陥ると以前から言われていたのですが、昨年、新規開院数と閉院、閉鎖数で、閉院、閉鎖数の方が上回ったというデータが出てきました。

この差は年々多くなる事と思われます。

現在は地域医療に携わる医師不足が叫ばれていますが、あと15年後には歯科医師不足も言われることでしょう。

40年ほど前は、歯科医師が不足していて、どこの歯医者も予約でいっぱい。常にアポイントが取れないという時代でした。

そこで歯科医師を増やせ!という政策を続けたら、今度は歯医者が余った!だから減らせ!と

なんだか、学習能力のない政策の取り方だな?って思ってしまうのは僕だけでしょうか?(笑)

とりあえず、立川に出た鹿が無事に保護され、周辺住民の方も怪我がなく、大事に至らず、本当に良かったと思います(笑)

次回はちゃんと、歯の話しますね!