虫歯予防の話

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。





先日虫歯になりやすい人、なりにくい人のお話しをしました。

口の中の細菌叢のバランスは変えるのが難しく、虫歯になりやすい細菌叢になってしまっている人は、少しでも油断するとすぐに虫歯が出来てしまうかもしれません。


そのような細菌叢をお持ちの方が、どのようにすれば予防歯科を実践できるか、これについてお話しします。



まず、歯磨きを徹底する(笑)

これは、基本中の基本ですよね!

しかし、ここで、ひとつ落とし穴が…


歯磨きをしているのと、歯が磨けているのは別物です。

時間をかけて歯磨きをしているのに、磨き残しが多ければ効果は少ないです。


正しい歯磨きの仕方を覚えて、磨き残しが少ないようにしましょう。



そして、歯磨き粉です。



フッ素配合の歯磨き粉は確かにいいのですが、成人ではあまりフッ素の恩恵は受けられません。


フッ素は歯に取り込まれて虫歯の出す酸に強い歯を作るのですが、成人以降はフッ素は取りこまれにくくなります。


なので、検診の時に大人の方がフッ素を塗ってくださいという方がいるのですが、あまり効果ないですよ。と説明しています。


一番効果的なのは、歯が生えてきてすぐですので、14歳くらいまでは積極的にフッ素を塗ってあげた方がいいと思います。


では成人はどのような予防法があるかというと、ひとつはリカルデントです。


これは歯の再石灰化を促進してくれるので、虫歯菌の出す酸によって初期虫歯ができたとしても、再石灰化能力で治してしまうものです。


再石灰化は自分の唾液の中にある成分を歯が取り込み行うのですが、その唾液の中に必要な成分が不足していると再石灰化は起こりません。

その為にリカルデントを使用することにより再石灰化に必要な成分を補ってあげようという考えです。



このリカルデントが配合されている歯磨き粉がMIペーストです。

歯磨き粉としては高額な商品になるかもしれませんが、虫歯1本の治療費を考えたら安いものだと思います。


歯科医院かハンズやロフト、プラザ、通販で購入することが出来ます。

牛乳成分が入っているため牛乳アレルギーのある方は使用できません。


当院ではメロン、ヨーグルト、ミント、バナナ、ストロベリーを販売しております。

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

虫歯になりやすい人?

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。


今日は一日雨のようですね。

 

気温も低く、肌寒く感じます。

体調管理には十分気を付けてくださいね!


さて、今日は虫歯なりやすい人、なりにくい人の話をします。




虫歯になるという事は、3つの要素がないと、虫歯はなりません。



その要素とは、まず、歯があること(笑)

当たり前ですが、総入れ歯の人は虫歯にはなりません。


虫歯になるためには歯がないといけないのです。


そして、虫歯菌が口の中にいること。

最後に、虫歯菌の餌となる糖分が存在すること。



この3つの条件がそろって初めて虫歯が出来ます。




なので、虫歯予防は何か一つ無くしてあげればいいのです。





ます、歯を全て抜く(笑)

虫歯を作らないために全ての歯を抜くのは本末転倒なので、その方法は辞めましょう(笑)



次に糖分を一切摂らない。


「美味しい物は脂肪と糖で出来ている」ので、全て摂らないというのは無理です。


しかし、歯ブラシをしっかり当てることにより口の中に残っている糖分を少なくすることは出来そうです。



最後に、細菌をゼロにする。



実はこれも歯を全て抜けば可能なのですが、歯があるかぎりゼロにすることは無理です。



でも、全然歯を磨いてなのにほとんど虫歯にならない人と、頑張って磨いているのにすぐに虫歯になっちゃう人がいる。なんで?



それは、口の中の細菌バランスによるものなのです。


腸内細菌に善玉菌と悪玉菌がいるように、口の中も、虫歯菌や歯周病菌と無害の細菌がいます。


その細菌のバランスが悪いとすぐに虫歯になったり、歯周病が悪化したりします。



そのバランスは6歳までに決まります。

6歳まで虫歯が1本もない人は虫歯菌の数が少なく虫歯になりにくい細菌叢になっています。


逆に6歳までに複数本虫歯があった人は、虫歯菌の多い細菌叢になっているので、大人になってからも、虫歯になりやすい状態になってしまいます。



では、その虫歯になりやすい人はどのような方法で予防すればいいのでしょうか?


それは、また次回(笑)

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

学校検診について

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。


今日の診療はバタバタしてしまい
待ち時間が長くなってしまった患者さんもいました。

申し訳ありませんでした。

出来るだけ待ち時間を少なくするように努力しておりますが、説明の時間や処置の時間を短縮するわけにはいかず…

出来るだけ効率よく診療できるように日々工夫していきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。



先日学校検診について質問がありましたので、そのお話を症と思います。



学校検診で、虫歯と言われたが、実際に歯医者に行ったら、虫歯はなかった!


それは良くある話です。


何故か…


学校検診の意義とは、怪しいなと思った人をしっかり歯医者に行かせ、精密検査をさせることです。


つまり、人間ドックと同じような物です。


血液検査で、肝臓が要精査となって病院に行っても、治療の必要はないと言われた。


それと同じです。



しかし、残念な事に、学校検診で虫歯を見落とすこともあります。


これは、検診をする環境があまりよくない。

明るいライトもなければ、良く見えるミラーもない
そして、掃除された後の歯ではないので、汚れの下がどうなっているかは分からない。


そのような状況下なので、見落としもあります。



ごくまれに、学校検診で虫歯じゃないって言われたから治療しなくて良い!という親御さんもいます(笑)


しかし、どちらの方が正確に診断できるかというと、歯医者での診断が正確だと思います。



学校検診は一つの目安。

引っかかったら、もちろん行かなくてはならないのですが、問題ないと言われても、定期的に掃除をしてもらった方が良いと思います。



明日は、虫歯になりやすい人、なりにくい人の話をします。

令和元年5月7日追記
今年も学校検診の季節になってきました
検診で虫歯だった人も、虫歯が無いといわれた人も、一度ちゃんと歯科に行き歯医者さんに診てもらうと長く安心ができる口内を維持しやすくなりますよ
当院では予防のためのプログラムがございます、興味がある方は当院スタッフにご確認ください。

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉