電動歯ブラシと手磨きの歯ブラシ

こんにちは
立川 デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

 

昨日の雪景色とはかわり冬晴れですね
東京でも積雪していたので今日は歩きにくいかと思いましたが
残らないものですね〜
まだ数日は寒さが残るようなので体調管理はしっかりしたいですね

 

さて、今日は歯ブラシと電動歯ブラシの違いをお話ししたいと思います

 

歯科 医院では電動歯ブラシをあまり置いてなかったり
オススメってしてないように思いませんか?
もちろん売っている歯科医院もあるのですが、ソニッケアーかドルツ…

 

わかりにくいですよね
実は電動歯ブラシと手磨き用の歯ブラシでは開発コンセプトが違います。

 

手磨き用の歯ブラシは
・いかに磨き残しを少なくするか
・いかに綺麗に磨くか

 

それに対して、電動歯ブラシは
・いかに短時間に
・だいたい磨くか

 

というのがコンセプトに開発されています。

 

歯磨き指導で、「もっと歯ブラシを当てる時間を長くしましょうね」って指導されたけど時間をかけたくない
という人は電動歯ブラシが向いています。
しかし、電動歯ブラシだけでは100%汚れを落とすことができないので注意が必要です

 

よく、歯磨きと部屋の掃除は似ているといいますが、
電動歯ブラシを掃除道具に例えると「掃除機」です
そして普通の歯ブラシは「ほうき」
フロスや歯間ブラシは「クイックルワイパー」かな(笑)

 

電動歯ブラシは素早く四角い部屋を丸く早く掃除するのが得意です。
しかし、四隅には汚れが残ってしまいます。
「電動歯ブラシなので磨き方には自信がある」
「高い電動歯ブラシ買ったから大丈夫!」
という人は注意が必要ですが
特徴をしっかりつかんで使用すれば
非常に効果的なツールだと思っております

 

では普通の歯ブラシは?
綺麗にしようと思えば徹底的に綺麗にできます
結局電動と手磨きはどっちが綺麗になるの?

 

それは徹底的にやるなら手磨きです
ポイントは「ブラシが当たらないところは磨けない」です

 

よく水流を発生させて・・・という話もありますが
水流だけで取れるのは食べかすだけだと思います
プラークや歯垢は毛先が当たらないと綺麗に取れないからです

 

電動歯ブラシが「掃除機」で手磨きが「ほうき」
なんとなくわかっていただけたら幸いです
次回は電動歯ブラシの使い方やポイントをまとめていきますね

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

ホワイトニングとポリリン酸のウソホント

こんにちは
立川 デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

最近「ポリリン酸って効果ないの?」
という質問を患者さんから聞くことがあります。
本日はポリリン酸や当院のホワイトニングについてお話ししたいと思います

ポリリン酸とは
リン酸というものが、3つ以上鎖になっている物のことをいいます。
これは、3つ以上であれば何でもポリリン酸となります、3つでも、7つでも1000でも

従来の化粧品では3リン酸5ナトリウムという名前で使われていました。
この3つのポリリン酸を短鎖のポリリン酸といいます。
そして、100とか1000とかの長いものを長鎖ポリリン酸、7から10くらいの物を中鎖ポリリン酸といいます。
歯磨き粉にポリリン酸ナトリウムと書いてあるものの多くは短鎖ポリリン酸です

ポリリン酸は長くても短くても能力は劣ります。
もっとも能力が高いのが中鎖ポリリン酸です
ホワイトニングではこの中鎖ポリリン酸を用います

歯磨き粉で中鎖ポリリン酸を使っているものはないのですか?

じつは、この中鎖ポリリン酸のみを抽出する技術がとても難しく 一般の歯磨き粉に使用するには高価すぎるため
比較的安価で手にはいる短鎖ポリリン酸が使用されています
さて、ポリリン酸のホワイトニングは3倍白くなるっていう噂があります
実際そういった質問を受けることもありますのでここにまとめますね

まずは2つのポイントを押さえましょう

・ポリリン酸には漂白効果はない
・過酸化水素水が白くする

え?って思いますよね
実は歯を白くするのは、過酸化水素が分解される際にでる「フリーラジカル」と呼ばれるものが作用して歯は白くなります。
フリーラジカルの発生量は過酸化水素の濃度に比例するので、過酸化水素濃度が濃ければ白くなると思いがちですが
あくまでフリーラジカルの発生量がポイントなのです。

ポリリン酸はこのフリーラジカルの発生量が他のホワイトニング基材に比べて3倍です
つまり「フリーラジカル発生量が3倍=3倍白くなる」というキャッチフレーズなんです
最近ではプラチナ触媒と炭素を入れる事で、よりポリリン酸の活性を促しているのでフリーラジカル発生量は3倍以上かもしれませんね

最後にホームホワイトニングで使われている過酸化尿素についてもお話ししておきますね

原理は全く同じで
過酸化尿素が分解され過酸化水素になります
それがさらに分解されてフリーラジカルが発生、結果歯が白くなります

「過酸化水素じゃだめなんですか?」って思いますよね
過酸化水素3%以上は医薬品で医療機関でのみ取り扱いできるものなのです
なので持ち帰るために過酸化水素を入れると違法となります
こういった法的な問題を回避するために過酸化尿素を使用しているのです

ホワイトニングに関しては様々な記事や広告があり、よくわからないで使っていたり受けていたりすることがあると思います
「フリーラジカルの発生量」というのがホワイトニングにおける重要なポイントです
僕自身も今まで6種類のホワイトニング剤を試してきましたが
やはり「ポリリンプラチナホワイトニング」が一番使いたいと思いますね
自分自身が使いたいって思えるもの、実体験がある安心なものを当院では提供しております

元気になった本

こんにちは
立川 デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

今日は最近、元気をもらった本についてお話ししますね。
といっても、漫画なのですが。
なぜ、この本を読もうと思ったかというと、作者が知り合いなのです。
正確には、僕の知り合いではなく、僕の親の知り合いなんです。

 

話は14年ほど前になります。
当時、僕は大学生でした。
親元を離れ、一人暮らしをしていました。
たまに、親と電話で話をしたり、帰省したりした時、頻繁に親の仕事の話が出てきます。
僕の親は、地元で小児科医をやっておりますが、その当時から、医院内外でおきる様々なトラブルについて話を聞き、その対処法を学んでいました。
そんな会話によく、親のクリニックで働いている、スタッフさんの話も出てきていました。

 

14年前、僕とほぼ年の変わらない看護士さんが親のクリニックで働いていました。
僕の親にしてみれば、息子とほとんど年齢が変わらないスタッフ。
子供を見るような感覚だったのでしょう。

 

僕との会話にも、よくそのスタッフさんの名前は出てきたので、覚えています。
そして、ある時そのスタッフさんが病気で倒れた。という話を聞いたのです。
子供と同じくらいの年齢のスタッフが、病気を理由に退職したというのは、親にとっても非常にショックだったのでしょう。
僕もショックだったので、よく覚えています。

 

そして、昨年の冬、帰省した時に、久しぶりにそのスタッフさんの名前を聞きました。
その病気で倒れたスタッフさんが、闘病記を漫画で描いて、それが掲載されたという話でした。
何度か、僕の親も話に出てきていて、職場の話なども出てきていたので、読ませていただきました。

 

そして、先月、その闘病記が単行本になったというので、さっそく読んでみました。
どのような経緯で、病気になり、その後どんなことがあったか。
それは実際にお読みになってください。

 

ただ、ひとつ僕が感じたことは、当たり前は当たり前ではないということ。
そして、それは予期せず急に起こるという事。
そのことを改めて実感しました。

 

そして、この本を読んで改めて、僕の両親を尊敬しました。
僕もこのような院長になりたい。
やっぱり、僕の目標は親の姿なんだなという事を改めて確認させてもらいました。

 

たむらあやこ先生。
ふんばれ、がんばれ、ギランバレーは僕にとって非常に大切な本の1冊になりました。
素敵な本を書いていただきありがとうございました。
皆さんも是非お読みください。

 

闘病記をこれだけライトに、笑いを交えながらかける才能は本当に素晴らしいと思います。そして、その考え方を真似したいと思いました。
本の購入サイトを張り付けておきます。
ぜひお読みになってみて下さい。

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉