骨粗鬆症の治療薬と抜歯

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。


今日も暑かったですね!

でも今夜から台風の影響で雨が降るとのこと。

明日は大雨になるようです。

皆さん気を付けましょう!


さて、今日は骨粗鬆症の薬を飲んでいると、歯を抜く時に注意が必要。という話をしたいと思います。


骨粗鬆症ではビスホスホネート製剤と呼ばれる薬が使われます。

「べナロン」や「ベネット」などがあります。



この薬を飲んでいると、歯を抜いたときに骨が壊死してしまうリスクが増えるので注意が必要です。


薬を飲んでいる期間が、3年未満の人はあまりリスクは高くないようですが、3年以上飲んでいる人は薬を飲むのを休む期間などが必要になってくる場合があります。


また、3年未満であっても、この薬以外に、ステロイドなどを飲んでいる場合は注意が必要です。


薬を休まずに歯を抜くのか、休んだ方がいいのか、などはその人の身体の状態によって変わってくるので、担当医にご相談ください。



しかし、薬を飲んでいる時に歯を抜かなくていい状態を作ることが一番効果的です。

もし、これから薬を飲み始めるという事が決まったら、一度、歯科医院に行き、抜かなくてはいけない歯はないか?

将来抜かなくてはならなくなりそうな歯はないか?という相談をしてみてはいかがでしょうか?

歯を抜いたらインプラントにすればいいとお考えの場合、この薬を飲んでいると、インプラントもできなくなる可能性があります。

自分の歯を守ることが非常に重要になってくると思います!

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

骨密度と歯周病

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

今日は久しぶりの晴れでしたね!

 

でもまだ湿度が高いので、早く夏になってもらいたいものです。




以前、ご質問頂いた骨密度と歯周病の話しをさせていただきます。



骨密度、病気、といえば骨粗鬆症ですね。


では、骨粗鬆症とはどんな病気なのでしょうか?

骨粗鬆症は全身の骨がもろくなって骨折しやすくなってしまう病気で、そのほとんどが女性と言われています。

この病気の中で、歯周病と関連が明確になっているのはホルモンバランスの崩れから起こる閉経後骨粗鬆症とよばれるタイプです。


これはエストロゲンと呼ばれるホルモンが減少することで起こるのですが、歯周病もエストロゲンの減少で進行することがわかっています。

また、歯周ポケット内では炎症が起こる物質が作られ歯周病の進行が加速すると考えられています。



そして、最も注意しなくてはいけないのが、この骨粗鬆症の治療薬を飲んでいると、歯を抜く際非常に注意しなくてはいけない事があります。


この薬を長期服用している人に抜歯を行うと、その歯の周囲の骨が壊死してしまうことがあります。



なので、骨粗鬆症で薬を飲んでいる人は、歯周病のケアをしっかりと行い、間違っても、グラグラして痛いからといって自分で歯を抜くようなことは決して行わないでください。



質問のあと、骨密度をあげるようなサプリメントが歯周病予防になるのか、色々と調べてみたのですが、

予防効果につながる!と明記されているものはありませんでした。



なので、骨密度に不安のある方、骨粗鬆症になっているけれど、まだ薬を飲むほどではないと言われた方。


そのような方は、サプリメントだけではなく、歯科医院に行き、歯茎を引き締めるための治療を早めに行うことをお勧めします!

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

フッ素入り歯磨き粉について

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

今日も雨ですね!

近年、今年のような、THE梅雨っていうのなかったですね!

関東は水不足の心配はなさそうです。



最近新たな予防歯科ツールを取り入れようと模索中です。


もう少し形になったら発表させていただきますね!



さて、先日頂いた質問。


高濃度のフッ素入り歯磨き粉は無いのか?
とのご質問。


現在日本で売られている歯磨き粉でフッ素の含有量は上限1000ppmまでとされています。

製品の濃度誤差を考え、950ppmに抑えている製品が多いようです。


なので、通常日本で購入できる歯磨き粉は多くても950ppmから970ppm位だと思っていてください。


海外では僕が知っている中では、1400ppmという商品をみたことがありますが、日本では売られていません。


何故か?


フッ素には毒性があるからです。


その毒性を気にしすぎる為にフッ素が入っていない歯磨き粉を探す人もいます。



しかし、以前記事にも書きましたが、歯磨き粉に含まれるフッ素の量は中毒量として気にしなくて良い濃度の物です。








人間生活するうえで、過剰に行うことは良くない事の方が多いような気がします。


しかし、リスクを理解し、正しい使用法であれば、有益な物が多いです。


フッ素も同様に考えていただければと思います。



何事もやりすぎは良くないんですね(笑)

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉