電動歯ブラシの使い方やポイント

こんにちは
立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

 

前回は電動歯ブラシと手磨きの歯ブラシを
掃除に例えて違いを知っていただいたと思います
今回は電動ブラシの使い方やポイントをまとめていきます

 

前回の話の通り
電動歯ブラシだけでは磨き残しが出てしまいます
電動歯ブラシ後の仕上げにフロスなど補助的なものを使ってケアしましょう

 

そして長期間、電動歯ブラシのブラシを交換していない人は定期的に交換してください
電動ブラシのブラシ部分は意外と高価ということもあり
ずっとそのまま使っている人も多いとは思いますが
その状態は掃除機に例えると紙パックがパンパンになって吸引力が下がって
掃除機能が低下している状態です

 

この状態では磨き残しがさらに増えるだけなので

 

性能を十分に発揮できるように電動歯ブラシのほうもケアしてくださいね

 

それと音波系の電動歯ブラシを利用している方は
使用前に必ず一度うがいなどで口の中に水分がある状態で磨きはじめてください
音波系ブラシは水を動かし水流を作り、それで清掃力を高めているので
口の中が乾いた状態では清掃能力が下がるためです

 

使い方のポイント
電動歯ブラシの効果を最も発揮できる方法です

 

歯磨きは朝・昼・晩の3回として
朝と昼は電動ブラシのみで良いと思います
前回の内容の通り綺麗さは「手磨き>電動」速さは「電動>手磨き」なので
時間に余裕がある方は手磨き3回が一番いいと僕は思います
でもそんなに時間に余裕がある方は少ないので・・・(笑)

 

電動歯ブラシを使用する場合は
歯磨き粉は使わない、使用する場合は研磨剤不使用の物を使ってください

 

これはよくある質問なのですが
電動歯ブラシは清掃能力が高いので
研磨剤の影響で歯を削ってしまうことがあるからです
研磨剤なしまたは歯磨き粉自体を使わないことを僕はオススメします

 

朝・昼と時間に余裕を持たせるために電動ブラシを使用したら
夜はしっかり磨いてください
手磨きが一番いいとは重ますが
電動ブラシを使う場合は使用後に歯間ブラシや糸ようじなどを使ってケアしましょう

 

綺麗に磨けているところと、磨けていない場所は
歯医者さんの歯ブラシ指導などを受けると教えてくれます
当歯科医院にもご相談くださいね

 

最後にいくつか補足します
一つ目はマウスウォッシュ
マウスウォッシュは歯磨きをしてから使用しないと効果がありません

 

薬液が浸透するのが表面なので
磨き残しや食べかすが残った状態では効果にムラができてしまい
一番重要な歯に接している場所の細菌に効果が届かないことがあります
必ずしっかり歯を磨いてから使用してくださいね

 

二つ目はよく
「食後する歯を磨くのは良くないのではないですか?」
という質問をいただくことがあります

 

その通りで、食後30分から1時間程度経過した後の方が歯を傷つけないです
しかし、電動ブラシで素早く終わらせたい人、つまり時間があまり取れない人には
その30分後とか1時間後というのは少々難しいのではないでしょうか?
僕はうっかり夕食の時間になっていたことがあります・・・

 

ルーティンとして30分後、1時間後が継続できるのでしたら是非オススメしますが
難しそうならすぐ磨いてください、磨かないよりは磨いた方が良いので
うっかりがあってから僕は食後すぐに磨くようにしています
ご参考になれば幸いです(笑)

電動歯ブラシと手磨きの歯ブラシ

こんにちは
立川 デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

 

昨日の雪景色とはかわり冬晴れですね
東京でも積雪していたので今日は歩きにくいかと思いましたが
残らないものですね〜
まだ数日は寒さが残るようなので体調管理はしっかりしたいですね

 

さて、今日は歯ブラシと電動歯ブラシの違いをお話ししたいと思います

 

歯科 医院では電動歯ブラシをあまり置いてなかったり
オススメってしてないように思いませんか?
もちろん売っている歯科医院もあるのですが、ソニッケアーかドルツ…

 

わかりにくいですよね
実は電動歯ブラシと手磨き用の歯ブラシでは開発コンセプトが違います。

 

手磨き用の歯ブラシは
・いかに磨き残しを少なくするか
・いかに綺麗に磨くか

 

それに対して、電動歯ブラシは
・いかに短時間に
・だいたい磨くか

 

というのがコンセプトに開発されています。

 

歯磨き指導で、「もっと歯ブラシを当てる時間を長くしましょうね」って指導されたけど時間をかけたくない
という人は電動歯ブラシが向いています。
しかし、電動歯ブラシだけでは100%汚れを落とすことができないので注意が必要です

 

よく、歯磨きと部屋の掃除は似ているといいますが、
電動歯ブラシを掃除道具に例えると「掃除機」です
そして普通の歯ブラシは「ほうき」
フロスや歯間ブラシは「クイックルワイパー」かな(笑)

 

電動歯ブラシは素早く四角い部屋を丸く早く掃除するのが得意です。
しかし、四隅には汚れが残ってしまいます。
「電動歯ブラシなので磨き方には自信がある」
「高い電動歯ブラシ買ったから大丈夫!」
という人は注意が必要ですが
特徴をしっかりつかんで使用すれば
非常に効果的なツールだと思っております

 

では普通の歯ブラシは?
綺麗にしようと思えば徹底的に綺麗にできます
結局電動と手磨きはどっちが綺麗になるの?

 

それは徹底的にやるなら手磨きです
ポイントは「ブラシが当たらないところは磨けない」です

 

よく水流を発生させて・・・という話もありますが
水流だけで取れるのは食べかすだけだと思います
プラークや歯垢は毛先が当たらないと綺麗に取れないからです

 

電動歯ブラシが「掃除機」で手磨きが「ほうき」
なんとなくわかっていただけたら幸いです
次回は電動歯ブラシの使い方やポイントをまとめていきますね

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

ホワイトニングとポリリン酸のウソホント

こんにちは
立川 デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

最近「ポリリン酸って効果ないの?」
という質問を患者さんから聞くことがあります。
本日はポリリン酸や当院のホワイトニングについてお話ししたいと思います

ポリリン酸とは
リン酸というものが、3つ以上鎖になっている物のことをいいます。
これは、3つ以上であれば何でもポリリン酸となります、3つでも、7つでも1000でも

従来の化粧品では3リン酸5ナトリウムという名前で使われていました。
この3つのポリリン酸を短鎖のポリリン酸といいます。
そして、100とか1000とかの長いものを長鎖ポリリン酸、7から10くらいの物を中鎖ポリリン酸といいます。
歯磨き粉にポリリン酸ナトリウムと書いてあるものの多くは短鎖ポリリン酸です

ポリリン酸は長くても短くても能力は劣ります。
もっとも能力が高いのが中鎖ポリリン酸です
ホワイトニングではこの中鎖ポリリン酸を用います

歯磨き粉で中鎖ポリリン酸を使っているものはないのですか?

じつは、この中鎖ポリリン酸のみを抽出する技術がとても難しく 一般の歯磨き粉に使用するには高価すぎるため
比較的安価で手にはいる短鎖ポリリン酸が使用されています
さて、ポリリン酸のホワイトニングは3倍白くなるっていう噂があります
実際そういった質問を受けることもありますのでここにまとめますね

まずは2つのポイントを押さえましょう

・ポリリン酸には漂白効果はない
・過酸化水素水が白くする

え?って思いますよね
実は歯を白くするのは、過酸化水素が分解される際にでる「フリーラジカル」と呼ばれるものが作用して歯は白くなります。
フリーラジカルの発生量は過酸化水素の濃度に比例するので、過酸化水素濃度が濃ければ白くなると思いがちですが
あくまでフリーラジカルの発生量がポイントなのです。

ポリリン酸はこのフリーラジカルの発生量が他のホワイトニング基材に比べて3倍です
つまり「フリーラジカル発生量が3倍=3倍白くなる」というキャッチフレーズなんです
最近ではプラチナ触媒と炭素を入れる事で、よりポリリン酸の活性を促しているのでフリーラジカル発生量は3倍以上かもしれませんね

最後にホームホワイトニングで使われている過酸化尿素についてもお話ししておきますね

原理は全く同じで
過酸化尿素が分解され過酸化水素になります
それがさらに分解されてフリーラジカルが発生、結果歯が白くなります

「過酸化水素じゃだめなんですか?」って思いますよね
過酸化水素3%以上は医薬品で医療機関でのみ取り扱いできるものなのです
なので持ち帰るために過酸化水素を入れると違法となります
こういった法的な問題を回避するために過酸化尿素を使用しているのです

ホワイトニングに関しては様々な記事や広告があり、よくわからないで使っていたり受けていたりすることがあると思います
「フリーラジカルの発生量」というのがホワイトニングにおける重要なポイントです
僕自身も今まで6種類のホワイトニング剤を試してきましたが
やはり「ポリリンプラチナホワイトニング」が一番使いたいと思いますね
自分自身が使いたいって思えるもの、実体験がある安心なものを当院では提供しております