口の粘膜に出来る様々な出来物

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき
院長の鈴木です。

昨日は休診とさせていただき、勉強会に参加してきました。

どうすれば、もっとより良い医院になるのか?その為にはどのような努力をすれば良いのか?どのような事に注意していけばよいのか…そのような勉強をしてきました。

 

一緒に学んでいる仲間たちは本当にモチベーションが高く、僕ももっと頑張ろう!

そのような気持ちにさせてくれる最高の仲間たちです。

この仲間たちと一緒に勉強でき、努力しあえる事は本当に幸せな事だなーと思います。

 

もっとよりよい医院にするために、沢山の事を吸収しようと思います。

よろしくお願いいたします!

 

さて、今日は前回の続き

口の中に出来る出来物についてです。

一番頻度が多いのは
粘液貯留嚢胞といわれるものです。

頬や、唇にドーム状の柔らかいふくらみ、
ニキビのような感じの物が出来る事があります。

そのまま放置すると勝手に潰れて治ることが多いのですが、
たまに、そのまま大きくなり続けることがあります。

これの原因は唾液腺!

口の中には、唾液を分泌するための唾液腺が多数存在します。
その唾液腺の出口が何らかの原因で詰まってしまうと
唾液が外に出ることが出来ず、嚢胞ができます。

この出来物は中身は唾液なので、勝手に潰れて中身が出てくれば何の問題もありません。

しかし、潰れずにどんどん大きくなるようなら、その原因の唾液腺を除去するという処置をしなくてはなりません。

1週間以上なくならない、大きくなり続けるという場合は歯科医院への受診をお勧めします。

 

そして、もう一つ

痛くないけど、歯茎の深いところにニキビみたいなのが出来てる…

 

これは、虫歯が神経まで到達して、神経が死んでしまい、根っこの先に膿の塊があるときに、その膿の塊が歯茎から透けて見えている場合があります。

このような場合は、根っこの治療をしなくてはいけません。

以前、神経を取った歯、差し歯になっている歯、などでよく見られます。

 

咬むとたまに痛い…でも、日常生活に困らない…そんな場合も多く、受診の必要性を感じない場合があるかもしれません。

 

しかし、歯茎にニキビができるくらい根っこの先には、大きな膿の塊が出来ているという事。

治療を早めに始めないと、最悪その歯を抜かなくてはいけない…というような事になってしまうかもしれません…

 

でも、鏡で見えにくい場所だし…なかなかわかんないよーっていう方。

ご安心ください!

そのような状態になっていないか…というのも、定期検診でチェックすることです。

歯のお掃除をするだけではないんですねー!

 

やはり、痛くなくても、検診は大切なんですね!!(笑)

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

感染症が原因の口内炎、痛くない口内炎

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき院長の鈴木です。

今日、大規模な太陽フレアが発生したとのニュースが入ってきましたね…

 

このようなニュースをみると、人間って本当にちっぽけなんだなーって思います。

太陽の表面がちょっと波打っただけでも、そうなんですもんね…

 

明日の午後3時ころシステム障害が起きない事を祈っています!

さて、今日は昨日の続き
口内炎の話です。

今日は感染症が原因で出来た口内炎の話をします。

口の周りに出来る感染症といえば
ヘルペスが有名ですね!

唇にできる口唇ヘルペスと
口の中に出来るヘルペスもあります。

同じようにして、帯状疱疹も口の中に出来る事があります。

これらの口内炎は最初小さい口内炎が沢山あり
それらが繋がって大きくなるというものです。

接触痛がかなり大きく、痛いというイメージが強いですね!

他の原因として
手足口病
麻疹(はしか)
カンジダ
梅毒
淋病
クラミジア

などの可能性があります。

これらの口内炎の場合
一般の口内炎の薬を塗ると悪化することが多いです。

普段とは違う
何かおかしいと思ったら
自己判断せずに受診することをお勧めします。

そして、口内炎でも痛くない口内炎の話。

実はこれ、あまりいい病気ではないです…
(病気に良いも悪いも無いかもしれませんが…)

痛みというものは
身体が何か変だよ~って教えてくれるサインなんですね!

そのサインがないのに病気になっている…

ちょっと怖いですよね。

最初は
舌が白い!

これは
舌に汚れが溜まって出来た舌苔というものが付着している可能性があります。

この場合はただの掃除不足なので、舌のお掃除をすれば取れます。

今は薬局などでも舌専用のブラシなどもありますので
活用してください!

あまり強くやると舌が荒れることがありますので気を付けてくださいね!

この舌苔
多く付着していると口臭の原因などにもなります。

タバコを吸う方、鼻で呼吸せずに口で呼吸してしまう方などに付着しやすいものです。

こまめにチェックしましょう!

そして、もう一つ
口腔カンジダの場合もあります。

これは比較的簡単に取れるのですが
取った後に少し出血したり
ヒリヒリしたりします。

また放置すると口の中全体に広がる場合もあります。

この場合は歯科医院へ受診することをお勧めします。

最後に
口内炎のような出来物があるのに
全く痛くない。

触るとすぐ出血するが、痛みはほとんどない

周りがすごく固い

この場合は
様子を見ることをせずにすぐに受診してください!

痛くない口内炎
これはあまりいい病気ではなりません。

早めに受診することをお勧めします!

次回は粘膜に出来た痛くない物についてお話しします!

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉

口内炎の話

こんにちは

立川デンタルクリニックすずき院長の鈴木です。

9月になりましたね…

朝晩は肌寒く感じるようになりました。

1日の気温差が激しいので、体調管理には十分お気をつけくださいね!

9月は祝日も多く、僕自身初めて出席する国際学会などもあり、休診日があります。

10日(日)、18日(月、祝)、23日(土、祝)、27日(水)が休診日となっております。

よろしくお願いいたします!

さて、今日は久しぶりに口の中の話。

何のブログ?って感じですけど、やはり歯科の話をしなくては…と思いまして(笑)

そう、歯医者さんのブログなんです。

歯科で最も多い粘膜疾患とは…

そう口内炎です。

では、口内炎ってなぜできるのでしょうか?

原因はいくつかありますが、
一つは、外傷
つまり怪我ですね!

間違って頬を咬んでしまった。
酔っぱらってしゃべってたら、舌を咬んでしまった。

転んで顔をぶつけたら口の中が切れた…

そんな経験もおありかと思います。

その時通常ではその怪我の部分がそのまま治っていくのですが、何らかの原因で潰瘍になってしまうとそれが口内炎です。

治療で麻酔の注射をしたら、そこが口内炎になった。
というのも、同じ原理です。

次に、何もしなくても、気が付いたら出来ていた。
このような事もあります。


主な原因は
ビタミンB不足
ストレスや睡眠不足
口腔乾燥
口腔清掃不良

などです。

この、アフタ性口内炎は細菌やウイルスの感染が原因ではないので、そのうち治ります。

でも、当たると痛い つまり接触痛が多く出ます。

しゃべれない、食べれない、飲み込めない
等の症状が出る場合があります。

そのような場合の処置として
軟膏を塗る
パッチを貼る
レーザーで焼く
などの処置を行います。

基本的には身体のバランスが崩れているサインと思って
食生活を正したり、休息時間を取ったり
必要であればビタミン剤などを服用してもいいと思います。


予防策は残念ながら「これ」というものは無いのですが、
規則正しい生活をして、口の中を清潔に保つという事でしょうか?

このように体のバランスを整えてもすぐに口内炎が出来てしまう。という場合は再発性口内炎なども考えられますので、受診をお勧めします。


唇の端が切れてしまう口角炎も同じです。
身体のバランスが崩れると起きやすいので、バロメーターの一つにしてください!



気を付けてもらいたいのは、
普段あまり出来ない場所に出来た口内炎
白く大きな口内炎があるのに、触っても当たってもいたくない…

このような場合は、自分で判断せずに受診することをお勧めします。


細菌感染やウイルス感染が原因で出来た口内炎を、市販の口内炎の軟膏で対応しようとすると悪化します。


なかなか分かりにくい違いなので、歯科医院で判断してもらう方がいいと思います。

次回は感染が原因の口内炎についてお話しします。

著者紹介

鈴木博貴(歯科医師)

2006年 岩手医科大学歯学部卒業

2007年4月20日 歯科医籍 第158595号 登録

2013年11月 立川デンタルクリニックすずき 開院

「口は身体の入り口 身体の健康は口の健康から」を医院理念とし

分かりやすく、笑顔で、一般歯科、口腔外科、小児歯科、矯正歯科の全ての分野で転院せずに歯科治療を終えることの出来る一貫性を持つことをモットーに治療している

座右の銘は「あの時の自分と今の自分を比べるのは、今の自分に失礼」というイチロー選手の言葉